ブックタイトルライフアップVOL.79

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概要

ライフアップVOL.79

LIFE UP | 1工藤病院長 周辺にも高邦会グループの医療・教育機関がたくさんあって、近所の人はなんらかの形でグループの施設にお世話になっておられる方が多く、地域住民の期待の大きさをひしひしと感じています。これまでいた佐賀大学や九州国際重粒子線がん治療センターでは、専門の放射線科の仕事に没頭していましたが、ここでは病院の全体像を把握しなくてはなりません。責任を感じています。工藤病院長 救急医療に素早く対応できるところでしょう。年間2800件もの救急車を受け入れています。久留米医療圏外の患者さまにも頼られている存在だといえます。 不妊センターの評判も高いですね。全国に先駆けて顕微授精を導入するなど歴史も古く、年間850件以上の不妊治療の実績があります。よその病院の医師が習いにくるほどです。 また、私がセンター長を務める放射線画像診断センターは、CT(コンピューター断層撮影)、MRI(磁気共鳴画像)、PET(陽電子放射断層撮影)などの最新医療設備が整っていて、あらゆる臓器の画像情報をそれぞれの診療科に提供することができます。このほか、がんセンターや循環器センター、呼吸器センターなど、各医療科の医師の連携によるセンター方式の医療ができるのも大きな強みです。工藤病院長 各診療科における医師の量的な充実が一つ。もう一つは、人材育成だと考えています。高木病院は大学を卒業した研修医に人気があり応募者も多いです。若い医師の教育は大切です。初期研修の次の段階である専門診療科医師の研修にも力を入れたいですね。それによって、各科中堅医師のレベルも上がってきます。そうなればさらに優秀な医師が病院に集まってきます。教育病院としての指導体制の確立は、長期的な医療の質的向上につながりますから重要な課題だと思っています。 また、高木病院の従業員はまじめで親切な方が多いという長所を生かして、地域住民へのサービス維持とさらなるレベルアップも目指していきたいと思います。工藤病院長 魚釣りです。船から多数の重りのついたビシ糸にテンヤという針を垂らす手釣り。おもしろいですよ。年に数回ですが、佐賀県唐津市呼子から壱岐沖に出かけます。マダイが釣れた時は、うれしいですね。(くどう しょう)佐賀大学名誉教授九州大学卒業、医学博士米国イェール大学病院、テキサス大学病院の放射線科に留学。1994年佐賀医科大学(統合で佐賀大学)医学部放射線医学講座教授、2011年9月に九州国際重粒子線がん治療センター長、16年4月に高木病院長に就任日本医学放射線学会認定放射線診断専門医、日本核医学会PET核医学認定医、日本乳がん検診精度管理中央機構検診マンモグラフィ読影認定医、米国American Board of Radiology 放射線診断専門医、米国コネチカット州医師免許高木病院 病院長国際医療福祉大学 教授工藤 「人材育成し地域医療の向上に貢献したい」 107年の歴史と伝統を誇る高木病院(福岡県大川市酒見)は、福岡県南部と佐賀県南部の中核医療機関として地域医療を担っています。病床数506床、1日の外来患者が1000人という大病院の新病院長として4月に就任した工藤 病院長は「地域医療の向上に少しでも貢献できるようにこれからも努力していきたい」と決意を語りました。工藤 ・高木病院 新病院長に聞く就任して半年以上が過ぎましたが、高木病院にどのような印象を受けましたか。今後はどのような病院にしていきたいですか。高木病院の大きな特長はなんでしょうか。最後に先生の趣味を教えてください。